リモートワーク

その他

コロナウイルスの蔓延で、多くの日本企業はリモートワークを導入しました。

そしてその結果として、いままで会社にいるだけの「はたらかないおじさんたち」がいよいよ炙り出されてしまったと話題になっています。

会社にいるだけの、何をしているのかわからない「おじさん」たち。会社にはきているけど、なかなか仕事をしていることころを見かけないので、「妖精さん」なんて言われていますね。

このおじさんたちが最も苦手とするのがオンライン会議です。まずZoomとかTeamsとか、なにそれ?状態です。接続の仕方もわからないし、やっと繋がっても、画面を共有するとか文書を送ったりとか、一度に複数のタスクをすることなんてほぼ不可能な人も多いのでは。

これがさらに「はたらかないおじさん」たちがいかに仕事ができないか、を証明することになったとのこと。

いままでITがわからないのが理由だと思っていたのが、実は仕事自体がわかっていなかった!!なんて話がネット上に溢れています。

******************

さて、理事長はつい先日、とあるオンライン会議に参加しました。

趣旨としては、内閣府が主催してアフリカで医療ビジネスをしたい企業さんたちが集まって話をする会だったみたいです。実は、理事長はあまりよく会の趣旨を理解してません 笑。

オンライン会議は協議に参加しなければ、ビデオとマイクをオフにしておけば、会議の参加者から顔を見られたり声を聞かれたりすることはありません。

実は、理事長はまったくこのオンライン会議に慣れません。顔が見えない相手と喋るって、相当むずかしい。

理事長の場合は、「なんか話せ」と言われれば、何時間でもしゃべっていられますけど、反応がほとんどないところで喋るのはほんとにつまらない。

だからオンライン会議にはいつまでたっても適応できません。

*******************

オンライン会議はいいことばかり、これに適応できないおじさんは、仕事しないおじさんに認定されてしまいます。

確かに、このオンライン会議にはいいこと多いと思います。なんと言っても会議のために移動する必要ありません。

おまけに服装とかも気にしなくていいし。少なくとも下はパジャマでいいし。

ある雑誌ではこんなことが書かれていました。

課長、部長は会社の門をくぐった時点で、仕事の90%は終わっている。いるだけで存在感を出して、部下たちは課長に説明をする形で会議はすすめれらていく。

ところが、オンライン会議では、だれでも自由に発言がゆるされる。発言できないおじさんの存在感はさがり、昔話ばかりのおじさんは能率下げるので排除されていく。

テレワークこそが日本の会社の生産性を高くし、会社にいるだけのおじさんたちは低評価となり、真に優秀な人材が評価されるようになると。。。

いや、すばらしいです。ぜひ、そのようになってほしいものです。

しかし、おじさん世代の理事長は、そんな会議なんて面白くもなんともないし、生産性なんてあがるわけない、と思っています。

存在しているだけのおじさん、いいじゃないですか。

会議の途中で昔話をするおじさん、いいじゃないですか。

会議の時間が長くなるのは困りますけど、そんな昔話をしているときの課長さんの顔ってどんな表情なんでしょうか。

想像するとちょっと面白いです。

***************

話を先日の会議に戻しますと、会議中に終始顔を出していたのは、理事長とあともう一人しかいませんでした。

そもそも司会者さんがどんな人なんだかわかりません。

発表するひとたちも顔をだして説明している人とそうでない人と半々ぐらいでしたでしょうか。

顔をだすかださないかが生産性にどう影響するか、なんてのは結論がでる話でもないので、それは個人の好き嫌いということになると思います。

理事長は嫌い側の人間です。オンライン会議に参加するにしても、支障のない範囲で顔を出してほしいと思う派です。

聞いているんだかないんだか、わからない相手に対して話をするのは、まじでつまらない、と感じてしまいます。

会議なんだから、おもしろいかつまらないかで判断基準にするのもどうかと思いますが、つまらない会議は生産性も低いと思うのです。

まぁ何をもって生産性と言うかにもよると思うのですが。。

私の好きな評論家の一人に、藤原和博氏がいます。リクルート勤務から学校の校長先生になり、「教育界のさだまさし」として活躍されています。

この人の著書で、こんなフレーズがありました。

雑談から得た閃きが、急速に熱を帯びることがある。友人たちと食事をしているときに、はなしの流れのなかでなにかが閃く。それを口にすると、一緒にいたひとたちの脳が刺激され、思考がリンクして、パパパと電撃的にスパークするのだ。シナプスが自分の脳内だけではなくて、他者のシナプスともつながって、脳が拡張したようになる。。。

「革命はいつもたった一人から始まる」藤原和博 著 ポプラ社

気心の知れた仲間同士なら顔をみなくても雑談できるかもしれませんが、顔なしで初対面の人と雑談するってかなりのハードルだと思うのです。

それは雑談ですけど、それこそあたらしいものを生み出す生産の瞬間です。そういうアイデアがたくさん生まれる会議こそ生産性が高いのでは、なんて理事長は思うのです。

テレワークで仕事と私生活の境界が曖昧になっていく時代に、雑談と仕事をしっかりわけて考えるのも難しくなってきていると思います。

先日の会議には、参加者は40人くらいいたと思うのですが、結局誰が誰だかわからないまま終わってしまいまいた。

顔も見えないし、また印象に残る話をした人もほとんどいなかった、ということでしょうか。

でもたった一人、いいこと言っているな、とおもう人がいました。その人も会議のあいだは、自分が喋るとき以外もずっと顔だしてましたね。

会議のトピック自体は途上国の母子の栄養だったので、積極的に発言もしたかったのですが、次回以降もこんな感じのオンライン会議だったら、バブル世代の理事長としては、もうちょっと遠慮したいな、と思った次第です。

きょうはこのへんで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました