国際保健

発展途上国で、母体死亡の原因診断はどれくらい正確なのかしらべてみた、というはなし

モザンビークの母子保健総合病院において、母体死亡原因の臨床診断と病理解剖診断を比較してみたら、38%の臨床診断は間違っており、おそらくきちんと診断され治療されていれば助かったと思われる症例だった、という報告が、Lancet Global H...
国際保健

発展途上国で、妊産婦死亡をどうやって減らす? 施設分娩とSkilled Birth Attendant(助産師)だけではもう古い?

2020年7月 Lancet Global Health に面白い論文が掲載されました。モザンビークの総合母子病院で、どれくら診断間違いがあって妊産婦が死亡しているか、を調べたみた、という内容です(こちら)。 論文の内容は次回くわしくお話し...
周産期

やっぱり妊婦さんにストレスはよくない??。ストレスと早産について。

妊娠16-20週までに、強いストレスとともに頸管膣分泌液中のβdefensin-2が低下すると、早産リスクが上昇した、とのアメリカでの研究結果が、2020年5月のAmerican Journal of Obstetrics and Gyne...
本の紹介

3つの願いごと

「3つの願いごと」 しまず よしのり 作 山奥の小さな村に、おばあさんがひとりで住んでいました。 おじいさんが亡くなってから、一人で畑の世話をしています。 いまでは、腰をいためて、とうとう立つこともできなくなってしまいました。 それでもおば...
国際保健

中米にある国ホンジュラスでパソコンで使えるエコーを導入してみました 後編

前回に引き続き、ホンジュラス国のお話になります。 今回は、まったく超音波を触ったことのない医療従事者、おもに研修医と看護師さん、を対象にして、産科超音波の研修をしてみた結果をお話します。 今回のお話は、2018年の第33回国際保健医療学会で...
国際保健

中米にある国ホンジュラスでパソコンで使えるエコーを導入してみました

ホンジュラスとは 中米にある国の一つで、人口は800万人、面積は北海道の1.3倍くらいです。国連および世界銀行の分類では低所得国の一つに数えられています。日本人にはあまり馴染みのない国かと思いますが、意外と日本との関係は古く、国交80年の節...
本の紹介

みずいろの空 そらいろの風

しまず よしのり作 みずいろの空 そらいろの風 11才のぼくとおじさんのダイスケのはなし。 ぼくは喘息があってからだが弱く、友達もいません。 毎日、家でチェロばかり弾いている。 ある日突然、ママの弟、つまりおじさんのダイスケが僕の家を訪れま...
周産期

バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)を分娩時の妊産婦に投与すると、胎児機能不全による外科的介入が減るかも、というはなし

陣痛発来した妊婦あるいは計画的に分娩誘発をする妊婦に、クエン酸シルデナフィル50mgを8時間ごとに経口投与した群、とプラセボ投与群を比較した結果、分娩時の胎児機能不全による産科手術(帝王切開、鉗子分娩、吸引分娩)のリスクが減った、とするオー...
本の紹介

「かたあしだちょうのエルフ」と「花さき山」

「かたあしだちょうのエルフ」おのき がく 作 かたあしだちょうのエルフ (おはなし名作絵本) 楽天で購入 エルフは大きくてりっぱなおすのダチョウです。 いつもこどもたちから慕われていました。大きくて強くて、そしてやさしい。 ある日、ジャッカ...
国際保健

シエラレオネにおける母体死亡の検討

今回は、理事長が第33回国際保健医療学会で発表した内容をご紹介します。 シエラレオネの首都であるフリータウンにある母子保健病院Princess Christianity Maternal Hospitalで2017年1月から2018年12月...