パパのぐりぐり

本の紹介

今日はとても嬉しいサプライズがありました。

個人的なお話なんですが、このブログでもご紹介しています、しまずよしのり先生からお礼のお手紙がとどきました!!

しかも新作の絵本まで!!

この絵本もめちゃめちゃ素敵です。

うれしいです。こんなうれしいことはないです。。。

むしろ無断で画像を公開していて怒られるのか、、、と思っていたので、嬉しさ倍増です(笑)

こんなマイナーなブログでも、いつも一桁しかアクセスがないブログでも、やっててよかった。。。と思いました、ほんとに。

この絵本はまた後日ご紹介したいと思います。

今回は、しまず先生の別の絵本を紹介します。

「パパのぐりぐり」しまず よしのり 作

ナミとミミは6歳と4歳の女の子。

何にでも興味をもつ年頃です。

ある日、二人の女の子とパパが栗の実をたべていたときです。

ミミがお父さんにたずねます。

パパの のどには どうしてコブみたいなぐりぐりがあるの?

パパは、”おじいさんから誰にも言っちゃダメだよっ”て言われたヒミツのお話を聞かせてくれました。

そのお話は。。。。

昔々ずっとずっと大昔のこと

山の奥に、やさしい家族が住んでいました。お父さん、お母さん、そして3人の娘たち。

毎日、楽しい日々が続いていましたが、ある年の夏はいつもと違いました。

毎日寒くて、雨ばかり続いて、森の中には満足に食べ物がなくなってしまいました。

5人の家族はもう10日間もまともな食事をとっていません。

お父さんとお母さんは毎日、食べ物をさがして森の中をさまよい歩いていました。

食べるものといったら、木の皮や、川の石についているコケばかり。

そんなある日のこと、お父さんが一つの実を持ってきました。

それは大きな乳白色をした、甘い香りのするとても美味しそうな実です。

お父さんは、その実をまず2つに割って、中のタネを取り出しました。その後、さらに二つづつにきりわけました。

こどもたちは、よろこんでひとつづつ実を取りました。

最後の一つを見ていたお父さんとお母さんは、お互いに譲り合って食べようとしません。

お父さんは、言います。

いや実はね。お父さんはね、帰る途中、ひとつ食べてしまったんだよ。だから心配しないでさあおたべ。ハッハッハッ

パパのぐりぐり しまず よしのり

でも、みんなそんなのは嘘だって知っています。

3人の娘たちはお父さんが食べないなら、自分たちも食べないと言って聞きません。

こまったお父さんは、

そうか、じゃあ、この実の一番おいしいところをお父さんが食べてもいいんだね

というと、その実のたねをつかんで飲み込みこもうとします。

お父さんやめて、とみんな止めますが、お父さんは口の中にタネを放り込むと飲み込んでしまいました。

大きなタネが喉につかえて、お父さんは苦しみます。

それでもお父さんはいいます。

さあ、おたべ。甘い実をみんなでたべておくれ

パパのぐりぐり しまず よしのり

だんだん体力を失ってしまったお父さんは、みんなを枕元によんで言いました。

お父さんが亡くなったら、あのいらくさの丘にうめておくれ。そして雨のふらない日が続いたら、お父さんのお墓に水をまいておくれ。季節が3回めぐってきたら、またこの実が食べられるから。。。

パパのぐりぐり しまず よしのり

といって、お父さんは亡くなってしまいました。

3年後、お父さんの言ったとおり、大きな木がたくさんの実をつけました。

その実をたべるとみんな幸せになりました。

女の子は大人になると、その実のようなふっくらとした胸になり、男の子はのどにぐりぐりができてるのでした。そして、みんなやさしいおもいやりのある心をもった大人になっていくのでした。

パパのぐりぐり しまず よしのり

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家族のために、現代のパパは何を残してあげれるでしょうか。。。

パパが命と引き換えにしてでも、家族に残してあげれるもの。

しかも、子供達がやさしいおもいやりの心をもった大人になれるようなもの、です。

お金とか学歴とか、そういうものとはちょっと違うのかなぁって思います。

今日はこのへんで。

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